過去ログ - 【R-18】雪風「しれぇの前でおもらししてしまいました」
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9: ◆47gaNFJlIw[saga]
2015/03/06(金) 00:10:14.00 ID:FQujOMSOo
「しれぇ、もういいです」

それから数分して雪風は司令官の頭を見上げてそう言うと結んだ手を離した。

「珍しいわね。いつもは2、3回私から聞かなきゃやめようとしないのに」

司令官の台詞に少しだけはずかしくなる雪風。
いつもは司令官の言うとおり『もういいか』と言われても『もう少しだけ』とせがんで、雪風から離れようとしたことはほとんどない。

「もう飽きちゃった?」

「そんなことありません! 雪風だってもっと司令官のぬくもりを感じていたいです!」

司令官の問いを雪風は必死になって否定する。

「冗談よ」

「冗談に聞こえません……」

その様子を見て司令官は言い、雪風は胸をなでおろしがらニコリともしない司令官の顔に頬を膨らませた。
司令官の問いにも表情にも冗談めかした雰囲気など一切ない。

「ごめんなさいね。感情を表に出すのが苦手なの」

謝るその言葉にもおよそ感情らしいものは感じられない。
司令官が冗談を言うときはいつもこうなので、その度に雪風は真剣な反応を返してしまうのだ。

「いえ、雪風が司令官のお声から察知できないのが悪いのです」

「できるようになられても困るけどな。慌てるところが見られなくなって」

「わざとやっているんですか!?」

「さあ、どうかしら?」

はぐらかす声も無感情。

(しれぇの声から感情を読むのは未だに難しいです……)

その事実が少し悔しくて雪風は拗ねたように唇を尖らせた。

(でも一つだけわかるのは――)

「……」

(雪風の反応を見て司令官が楽しんでいるということ)


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