17:>>16 わかる[saga]
2015/03/07(土) 09:04:03.75 ID:km527cnio
詳しくはなくとも、私が活動中の事は知っていた筈です。
なのにどうして、自身の評判を下げるような事をしてまで声を掛けたのか。
そう問い掛けるとプロデューサーさんは口を開きかけて、けれど言葉を選ぶように黙ります。
ちょっと不安になるくらいの沈黙の末に、細く息を吐きました。
「同僚に、凄腕のプロデューサーが居るんだ」
「凄腕?」
「ああ。看板を張れるような女の子を何人も連れて来るぐらいの」
「それは……確かに凄いですね」
「その人が言うには、気付いたら声を掛けていたんです。と」
それは凄腕と言ってもいいのでしょうか?
「これは極端な例だ。俺は社長の口癖の肩を持ちたい」
「それは、どんな?」
「『ピンと来た』、だ」
「…………つまるところ、勘……ですか?」
「何せ、スカウトしたのは君が初めてなんだ」
身体から一気に力が抜けました。
悪い人ではないのでしょうが、いかんせんどこか抜けていると言うか……。
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