3:名無しNIPPER[saga]
2015/03/06(金) 18:27:44.36 ID:l86T3b8Ko
「それが、とても嬉しかったんです」
そう言って笑う彼女はとても可愛らしくて。
まだまだ駆け出しのアイドルだと聞きましたが、この分なら遠くない内に人気を博すでしょう。
今の内にサインを貰っておきましょうか。
「またお会いした時も、宜しくお願い致します」
「こちらこそ。宜しくお願いします」
マネージャーさん達が頭を下げるのを見て、私達もぺこりとお辞儀を。
「それでは、また」
藤原さんに手を振って、踵を返しました。
「すみません、最後に一つ」
「はい、何でしょうか」
背中からの声に振り向くと、藤原さんも不思議そうに彼女のマネージャーさんを見上げていて。
彼の表情は、ほんの少しだけ緊張しているようにも見えました。
「非常な失礼を承知の上で伺います」
差し出された彼の両手には名刺が挟まれています。
はて、名刺交換なら収録前に済ませていたようですが……。
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