36:名無しNIPPER[saga]
2015/03/08(日) 12:58:20.81 ID:9VESTMO6o
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「あれ。泰葉、それ何?」
事務所に顔を出すと、加蓮さんと楓さんが雑誌を挟んで雑談している所でした。
「ふふ、見れば分かりますよ」
空いていた棚の上で包みを解きます。
中身を確かめるようにその場へ置いて、そっと前を開きました。
「おー。事務所、ですか?」
「え、これ泰葉が作ったの!? 凄い!」
「ごくごく簡単なものですよ」
――事務所のドールハウスを作ってほしいんだよね。
プロデューサーのわがままは、そんなささやかなもので。
しばらく試行錯誤をしている内に、何となく事務所らしき物が出来てきました。
「まだ未完成なので、これから付け足していくんですけどね」
「でも、この乱雑な机の再現度とか凄いですよ」
お二人が興味深そうに手作りの事務所のを眺めます。
「……あら、住人さんは居ないんですか?」
「居ますよ、まだ一人だけですが」
肩に提げた鞄から、小さな袋を取り出します。
中に入っていたそれを、二人の前に差し出しました。
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