42:名無しNIPPER[saga]
2015/03/08(日) 15:18:13.93 ID:9VESTMO6o
「ああ、あの企画書通ったのか」
「先輩のアドバイスのお陰ですよ」
「正直厳しいかとも思ってたが」
「力説しましたからね。泰葉ちゃんの可愛らしさを余す所無く」
「つい今し方、最高に可愛い笑顔になってたんだが」
「えぇ!? 先輩も泰葉ちゃんも言ってくださいよ!」
楽しそうにお喋りするお二人をよそに、私は思考の海に溺れていました。
人形、雛祭り、お雛様、舞……。
「……そうだ」
「ん、何か言った?」
「あの」
久々のわがままを言おうとして。
けれどやっぱり、まだ口にするのはやめておきました。
「いえ、何でもありません」
「そう? 気になる事があったらいつでも訊いてね」
秘密にしておいた方が、きっと。
「……あ」
「おっ」
「……? どうかしましたか?」
「泰葉ちゃん」
Pさんが、私の頭をぽんぽんと叩きました。
そして、にっと笑います。
「良い笑顔だね」
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