過去ログ - 撫子「私たちみんなの妹」
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1:名無しNIPPER[saga]
2015/03/06(金) 22:34:59.01 ID:536AfWNoo
休日の昼下がり。


今日の大室家はとても静かだった。なぜなら櫻子がいないからだ。

櫻子がいないことに加えて、櫻子とよく喧嘩するひま子もいなければ、櫻子とよくもめる花子もいない。中学生二人は友人の家にお呼ばれして朝から出かけているのと、花子も急な誘いがあって昼ごろに家を出た。


今日この家にいるのは、私・大室撫子と……おとなしいお客さんがもう一人。


楓「撫子お姉ちゃん、眠いの?」

撫子「ん……ああ、ごめんね」


ひま子の妹、楓が来ている。

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2:名無しNIPPER[sage]
2015/03/06(金) 22:35:38.70 ID:536AfWNoo
楓「眠かったらおひるねした方がいいの♪」

撫子「うーん……ちょっとだけ寝ようかなぁ。用事があったら叩き起こしてくれていいから」

楓「や、やさしく起こすの」
以下略



3:名無しNIPPER[sage]
2015/03/06(金) 22:36:10.98 ID:536AfWNoo
ということで、今は楓と二人っきりなのである。楓はおりがみで遊んでいるが、暖かい午後の日差しと昨晩の軽い夜更かしもあって、私はついに睡魔に負けた。

ソファの上で横になる。本当に眠いときには数分でもいいから寝た方がいいのだ。5分程度でも寝ればシャッキリできる。

しかし、楓が紙を折る優しい音と、机の上に置いてあるおやつのたまごボーロの懐かしい甘い香りは私に大きなリラックス効果をもたらし、少し目を閉じるだけのつもりがしっかりとした本眠へいざなわれてしまった。
以下略



4:名無しNIPPER[sage]
2015/03/06(金) 22:36:46.01 ID:536AfWNoo
―――夢を見た。


赤ちゃんを抱く夢。

以下略



5:名無しNIPPER[sage]
2015/03/06(金) 22:37:13.76 ID:536AfWNoo
場面が切り替わって、今度は二人の女の子が目の前に現れた。


元気な子と、大人しい子。

以下略



6:名無しNIPPER[sage]
2015/03/06(金) 22:37:47.41 ID:536AfWNoo
景色が切り替わり、また私は赤ちゃんを抱いている。


私の両隣には、この赤ちゃんをだっこしたいとせがむ櫻子とひま子がいる。

以下略



7:名無しNIPPER[sage]
2015/03/06(金) 22:38:24.76 ID:536AfWNoo
そして花子が使っていたベビー用品が、古谷家へ何品か渡った。


私が幼い花子を抱いて、櫻子がひま子の手を引いて、生まれたばかりのその子にあいさつをした。

以下略



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