過去ログ - 「怪物は誰かと友達になりたかった」
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18:名無しNIPPER[saga]
2015/03/08(日) 19:15:24.21 ID:fFk3narc0
錆びついていた喉は急に動かして不具合を起こした。
気管がきゅっと狭まって咳が出る。
口元に少し垂れた涎は、どう猛さを増すポイントにでもなっただろうか。
じっと見ていたが彼女は何も言わなかった。
そのまま硬直して、瞳からぽろっと光が零れた。
「そ、んな、に、言わな、ても、いいじゃんかぁ」
「え……?」
ぽろ、ぽろ、ぽろぽろぽろぽろ。
「なん、も、して、ない、やん、何で、そんな、言うん」
晴天の霹靂。
にわか雨みたいにどんどん増えていって、しばらくひっくひっくやっていたのが決壊して、とうとう洪水になってしまった。
まさかこんな形で反撃されるとは思わなかった。
虚を突かれて思考が止まる。
こちらは今の罵声以上の攻撃手段は持っていないし、逃げる怖がる叫ぶ以外の行動は予測していなかった。
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