過去ログ - 「怪物は誰かと友達になりたかった」
↓ 1- 覧 板 20
9:saga
2015/03/07(土) 02:09:49.29 ID:eA/I8H4n0
花瓶を倒した音で彼女は振り向いてしまった。
どうしてもこの姿は見せたくなかったが、などと冗談を言う隙もない。
目が合った。
満月の瞳が大きく見開かれる。
「**** ** ***** **?」
彼女はパッと立ち上がってこっちに向かってくる。
止めてくれ世界一位と世界最下位の対面が実現してしまう。
願望よりも畏怖が勝るので何としても避けたい事態であった。
硬直した身体で無理に窓の傍を離れると、這う這うの体でベッドの中に転がり込んだ。
そのまま真っ暗な世界で必死に手で顔を覆い隠して自分を守る。
何だかわからない鳥肌と震えが身体中を襲っていた。
随分と長い間人を見ていない反動だろうか。
出来るだけ四肢を折り曲げて小さくなりながら、情けない殻を作った。
表でドアを叩く音がした。
20Res/14.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。