過去ログ - 黒井「理想のプロデューサー」 高木「4だよキミィ」
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5:雨雪東吾 ◆66FsS2TZ4lNJ[saga]
2015/03/07(土) 21:33:12.21 ID:n9U3DbSz0
黒井「・・・私がジュピターをSランクにしたとしてそれ以後どうなるだろうか?」

高木「ん?」

黒井「私ももう年だ。昔のように朝から晩まで付き合うなんてことは不可能に等しい。社長としての業務もある」

高木「まあね。私のところならいざ知らず、君のところは大企業だ」

黒井「私が現役引退するころにはジュピターもアイドル活動を終え、次の道に進んでいるだろう」

黒井「今彼らにはセルフプロデュースを課しているのは君も知っているだろう」

高木「ああ、アイドル業界では有名な話だ」

黒井「私は昔のように歌やダンスは見ていないがプロデュースに関してはかなり多くのことを教えてきた」

高木「君は何が言いたいんだ?」

黒井「・・・彼らがアイドルを止めた後にプロデューサーになってくれれば、私の技術を後世に残してくれれば、アイドル業界はさらに発展する、そうは思わないか?」

高木「・・・さすがだな。先のことまで見据えるとは」

黒井「老後の趣味の心配をしているだけだ。私の引退後にアイドル業界が廃れていったんでは私の楽しみがなくなる」

高木「・・・変わらんな。今も昔もアイドルバカであるところは」

黒井「貴様もだろう? それに、私がジュピターをプロデュースしない理由はもう一つある」

高木「何だ?」

黒井「ジュピターに苦労してほしいんだよ。私が手を加えれば彼らは労せずSランクになるだろう」

黒井「そこに慢心は必ず生まれると言っていいし、挫折を知らない人間はいざというときに弱い」

高木「・・・だから彼を育てたというのか。自分の好敵手として、ジュピターの好敵手として」

黒井「私はなれ合いは好かんが、ライバルは必要だとは思う」

黒井「強敵を乗り越えようとする姿勢が必要なのだが・・・今はジュピターのほぼ一強状態。これではジュピターは完全体にはなれん」

黒井「まあ彼を育てた理由はそれだけではないがな」

高木「まあそうだろうな」

高木「・・・私とお前が組めばアイドル業界はもっと発展したと思うのだが」

黒井「そりゃあ貴様の慧眼と私のプロデュース力があればいくらでもA,Sランクを量産できただろうが、同じ事務所内の競争は恐らく他事務所とのものほど熾烈にはならんだろう」

黒井「私がなれ合いを好かんのはそれが理由だ」

高木「ストイックなやつだな」

黒井「単純に貴様の絆だのなんだのが気に食わんのも組まなかった一つの理由だがな」

高木「はっきり言ってくれるねえ。そんな私に愛弟子を預けようと思ったのは?」

黒井「貴様のところには磨けば光るアイドルがいるからな。別に貴様のやり方だろうとやつならどうとでもこなせる。何せやつは天才だ」

高木「・・・これは私の想像だが、彼は何でもできるのだろうね」


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