過去ログ - 夜更けの影送り 百合ver
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18: ◆/BueNLs5lw[sage saga]
2015/03/15(日) 01:29:29.88 ID:nM/hpqdN0
この間送られてきたメールには、窓から撮ったであろう虹の写真が映っていた。
少しブレていたけれど、街の上にかかる七色の橋は綺麗だった。
見たことのないベランダ。窓枠からの景色。
山の上にあるお城。その先の海辺。
端に映る洗濯物。

彼女の目に映っていた何もかもに、
嫉妬した。

「マネージャー、今日温泉入るんですか?」

「どっちでもいいけど」

「有名な所じゃなくていいので、行きたいです」

「勝手に行ってこい」

「えー……一人ではちょっと」

「私は足湯にでも浸かってるから」

「マネージャーが足湯なら、私も足湯にします」

「はいはい」

そんな話を、目の前のゆきに酔った勢いで話したのが一昨日のことだった。
言わなくても良かったことまで言ってしまって、やはりお酒なんてクソッタレの代物だということが、
再確認できた。

ゆき、ありがとう、なんて言えば、
惚れちゃいますよなどと返された。
上手になった、色々。
そんな風に、口からするすると言葉が出るのは、
大体課長のせいだと思うけれど。



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