37:名無しNIPPER[saga]
2015/03/08(日) 10:43:40.39 ID:j6K9ZfLpO
しばらく黙ってわたしを見ていたが、やがて、最初に会った時のように謝った。
すまなかった。才能を惜しんで剣を教えてしまった俺がわるい、と。
その上で、2つの道を示してくれた。
一つは、騎士となり、民のために剣を振るい、血に塗れる道。
もう一つは、団長の養子となって、王都で暮らす道。
王都には団長の奥さんとわたしの五つ下の息子がいて、わたしを受け入れるという話も済んでいるそうだ。
次に王都に寄った時に、伝えようとしていたらしい。
そうしたら私は母と弟に囲まれて、ドレスをきて、文字を習い、同世代の友達と交わり、やがて結婚して子供を産み、
幸せに暮らせるのだと。
わたしはその話を最後まできいて、一つだけ質問をした。
どちらの方がたくさんアレを殺せますか? と。
次の日に私は騎士見習いとなった。
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