12:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:30:41.05 ID:uOG/oP9Z0
私は提督室に入る。あるのはパソコン二台のみ。人の気配もない
とりあえず机に座ると、パソコンの画面に、女性が映っている。急のことに、驚く。
任務娘「初めまして、提督。提督の任務をサポートさせていただきます。よろしくお願いします」
13:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:31:13.01 ID:uOG/oP9Z0
***
提督「じゃあ、まずは建造をしようか。」
電「なのです!」
14:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:31:51.55 ID:uOG/oP9Z0
私はとりあえず、最小のオール30での建造依頼を出す。
建造まで、20分。
この時間は、本部にて艤装を作るのにかかる時間らしく、艦むすが来るのは、その数時間後らしい。
ふと横を見ると、電が嬉しそうな顔をしている。
15:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:32:24.47 ID:uOG/oP9Z0
***
任務さんを頼りに、報告書を書いたり、鎮守府を見学したりしていると、新しい艦むすが、『2人』やってきた。
吹雪「特型I型駆逐艦一番艦の吹雪と申します。今後っ……」
16:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:32:53.72 ID:uOG/oP9Z0
綾波「あっ、えーと、特型II型駆逐艦1番艦の綾波ともうします。よろしくお願いします」
二人とも外見は、電よりも背が高く、もう少し年を取った感じで、真面目そうな娘だ。
提督「私が提督だ。電、この二人に鎮守府を案内しなさい」
17:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:33:40.32 ID:uOG/oP9Z0
ああいう娘たちも、深海凄艦と戦うことになるのか……そう思うと、なんだかやるせない気持ちになる。
しかし、やって来た艦むすが皆、真面目そうで良かった。まあ、問題児みたいなのはいないとは思うのだが。
ただ、一つ気になる事がある。
あの娘たちは、ここに来る前は何をしていたのだろうか……
18:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:34:14.54 ID:uOG/oP9Z0
<IN 艦むす養成施設>
講師「今日の授業はここまでだ。前にも言ったが、テストは全て抜き打ちだ。勉強を欠かさないでほしい。鎮守府に入ったら、座学はない。この時期にしっかりと勉強しなさい。では、また来週」
艦むす達「ありがとうございました!」
19:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:34:43.42 ID:uOG/oP9Z0
……私はこの施設で、艦むす達の講師をやっている。さっきの授業は化学。浸透圧とか希薄溶液とかの高度な理論の話はほとんどせず、無機の話ばかりをしている。もちろん、高校化学のレベルだ。
最初に、この施設への赴任が決まったときは、不安で寝不足になっていた。
最新のクローン技術で作られた、戦うためのヒト形生物への教育。
不安にならないわけがない。
20:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:35:17.88 ID:uOG/oP9Z0
意志を持ち、感情を持ち。食事をし、排便をし。友情を築き、信頼し、時に喧嘩し。
普通の人間と何一つ変わらないのだ。
私はかつて、誰も会話をしようとしないために静まりかえり、毎日どこかしらで喧嘩が起こり、警備の銃声が飛び交う。そんな環境を想定していたものだ。
21:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:36:01.92 ID:uOG/oP9Z0
***
?「そうか、温かそうな鎮守府で安心したよ。ありがとう、電」
電「はい、司令官さんはとても優しいのです。電がいつもどおりの自己紹介をしたら、『そんなに堅くしなくて言い』なんていってくれたのです」
22:名無しNIPPER
2015/03/08(日) 18:36:32.26 ID:uOG/oP9Z0
<Ep3: clone>
提督となり、数ヶ月が経過した。
艦むすの数も増え、戦果もマイペースに増やしている。そして、私の趣味で、戦場に似合わないユルさを維持している。……あのあと来た、どの艦むすも、初対面からなれなれしかったのだが。
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