過去ログ - 【ミリオンライブ】輝きの向こう側へ
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10:名無しNIPPER[saga]
2015/03/09(月) 08:12:12.20 ID:YLQNB+5X0
「…はぁ、おれは、普通のションベンをしに来たんだ…無駄な挑戦をしに来た訳じゃねぇ」
そう、心に無理矢理諦めをつけさせようとし、ファスナーを下ろした時…
『それでいいのか!?』
語り掛ける、おれの声。
おれは、もう割りきった筈だ…もう夢は諦める。
『最後のチャンスだぞ!?』
『この聖域でなら、やれるはずだ!』
馬鹿め!
これだから理想主義者は困るんだ!
そんなもん只の思考停止だ、現実を見ろよ。
『現実? それも思考停止であろう』
『いつだってそうだ、「現実を見ろ」と逃げ出す』
…お前も俺なら分かる筈だ…『1m』は絶対の壁、全てを拒む『断絶』そのものだ。
『心は、諦めてないんだろう…?』
黙れ。
『悔しかったんだろう?』
黙れ。
『輝かしい栄光を諦めては…』
「黙れぇぇぇぇぇえええええ!!」
おれは誘惑を振り払い、かつての相棒を取り出して放尿を始めようとする。
しかし、何故か相棒からは尿は出ない。
何故だ、何故だ、何故だ。
おれの思考は永遠に結論へと辿り着けない、相棒は何も答えない。
相棒は無口な奴だ…だが、おれの相棒はスイッチが入ると猛烈に燃え上がる。
そんな、熱い男だ…。
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