14:名無しNIPPER[saga]
2015/03/10(火) 01:40:44.97 ID:eIfs/RqE0
「…それに、高い所は好きですから」
何とかしないとって頭の中で話題を探していると、ふとそんな声が聞こえた。
肇は俺の方に向かって言ったけど、どうにも俺に対して言ったようには感じなかった。
まるで自分に言い聞かせている… そんな印象を受けた。
…恣意的な表現だと思った。酷く曖昧で、真意をその一言から汲み取るのは、余程気心の知れた仲でも無理なのではないだろうか。
「………そうか」
だからだろうか。俺の呟きに肇は何も返す事は無かった。
もうそれ以降、俺たちの間に会話は無く、ただ黙々と部屋のある階を目指して歩いた。
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