21:名無しNIPPER[saga]
2015/03/10(火) 01:53:32.29 ID:eIfs/RqE0
  
 「…お茶でも煎れるわ」 
  
 「でしたら、私が」 
  
  
 そう言って部屋にあったお茶セット一式に向かう。 
  
  
 「実家に居た頃、おじいちゃん… 祖父に良く煎れていましたから」 
  
 「それは楽しみだ」 
  
  
 とはいえ、ホテルのお茶セットなんてティーパックだが。 
  
 まさか実祖父にパックのお茶を出していたって事は無いだろうけど、流石にこんな冗談を言う勇気は無かった。 
  
  
 「………」 
  
  
 お茶を煎れるために背を向けた肇を具に観察する。 
  
 ………具に、なんて必要は無い。 
  
 寝巻にも着替えておらず、恐らく風呂にも入っていないだろう(変な意味では無い)。 
  
 眠れなかったというより、寝る気にならなかったのではないだろうか。 
  
  
  
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