過去ログ - 男「劣等感」
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11: ◆30lx83ehPU[saga]
2015/03/10(火) 04:49:24.45 ID:Bf0aXLJF0
男「こんな出来た人間が本当に自分何かのことを好きなわけがない、って具合にね」

男「一度疑うと不思議なもので、それまでは一々魅力的だった彼女の一挙手一投足が自分を欺くための演技に思えてきてね」

男「…………」
以下略



12: ◆30lx83ehPU[saga]
2015/03/10(火) 04:52:57.80 ID:Bf0aXLJF0
男「さて、そしてその件も結局結論は同じだった。彼女はやはり天使だ」

男「一週間尾行までして彼女のプライベートを監視した末路が、まさか一時的とはいえ彼女と同居することになるとは」

男「いやはや、あの時は本当に日々が理性との戦いだったよ」
以下略



13: ◆30lx83ehPU[saga]
2015/03/10(火) 05:03:09.22 ID:Bf0aXLJF0
男「さてはて、そうして今この四年目に突入したわけだけど、そこで僕が彼女に抱き始めた感情」

男「先の通り、劣等感で御座います」

男「どうにもね…最近彼女と一緒にいると、僕でいいのかとばかり考えちゃってね」
以下略



14: ◆30lx83ehPU[saga]
2015/03/10(火) 05:28:20.58 ID:Bf0aXLJF0
男「…うーん…いや、確かに肩身は狭いけど…そこは問題じゃないんだ」

男「僕が劣等感を抱えてることも、肩身の狭い思いをしていることも…極端なことを言うと僕がストレスで死にそうだとしても」

男「別にそんなのはどうでもいいんだよ」
以下略



15: ◆30lx83ehPU[saga]
2015/03/10(火) 05:53:24.26 ID:Bf0aXLJF0
男「…………」

男「……うーん…それはもう考えたよ」

男「僕が彼女に相応しい男になろうとか、別れた方が彼女の為だとか…その辺はもうとっくに考えた」
以下略



16: ◆30lx83ehPU[saga]
2015/03/10(火) 05:57:59.40 ID:Bf0aXLJF0
男「…………」

男「……いや、そんなことは出来ない」

男「彼女を悲しませたくはないって言っただろ」
以下略



17: ◆30lx83ehPU[saga]
2015/03/10(火) 06:04:30.69 ID:Bf0aXLJF0
男「……ん?ああいや、相談ってのは嘘だよ」

男「愚痴はまぁ本当。内容は大半が惚気になっちゃったけどね」

男「相談なんてしなくても僕の中で結論はもう出してたんだよ、付き合わせちゃってごめんね」
以下略



18: ◆30lx83ehPU[saga]
2015/03/10(火) 06:11:17.63 ID:Bf0aXLJF0
男「………ふぅ」

男「……さて…」

男「…………」
以下略



19: ◆30lx83ehPU[saga]
2015/03/10(火) 06:13:50.94 ID:Bf0aXLJF0
終わり

天使だって盗み聞きくらいする、って話


20:名無しNIPPER[sage]
2015/03/10(火) 14:02:14.47 ID:rQ0nplmzO
自分と対等にするために相手を下げる話かと思ったらそんなことなかった
天使ちゃんキャワワ!ってことよね?


21:名無しNIPPER[sage]
2015/03/10(火) 17:41:37.86 ID:9RqbV/VMO
乙!
なかなか面白いアプローチだ
しかし廊下は冷えるから早く天使ちゃんを温めないとな(ゲス顔


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