過去ログ - 神さま「すっげーいらない能力をあげる」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/07/22(水) 22:32:46.99 ID:GwvP6faG0
ステアリング
「『階段を創る力』……」
彼は俺を指さした、ように思えた。
不思議な事に声は聞こえていた。
ライトラ
「『右を向かせる力』……」
続いて、女。
彼女は微動だにせず、『20人目』をきっと睨みつけていた。
パラキオン
「『血を噴き出す力』……」
貴族。
抑えてはいるが拳が震えている。
友を失った痛みと、仇が目の前にいる事実に打ち震えているのだろう。
ネジレスウィンプ
「『嫌な場所に移動する力』」
彼の腕の中で猫がにゃあと気のない返事をした。
何故この場に俺たちしか居ないのか。あの猫が全て仕組んだという事に、疑いの余地はない。
動物だからと言って油断は禁物だ。
気を抜けばたちまちに喉笛を食いちぎられる。
『四人ト、ソシテ一匹ガ残ッタ』
『コノ街二放リ出サレタ、20人ノ能力者ノ戦イ……ソノ終止符ガココデ打タレル』
くぐもった彼の声が聞こえる。
『彼の事を追う人数は少ない方が良い』と、金髪は医者から聞いていたらしい。
今はたった三人だけ。
意識すれば何とか、形さえ捉えられそうに見えている。
保健室いっぱいに散らばった紙を思い出した。
金髪はきっと、20人目と日常的に関わっていたのだ。
関わりが深かったからこそ、尋常でないスピードでその存在を消していった。
思い出そうとした時には、既に手遅れ。
そんな様子が見て取れた。
男「皆、『20人目』は見えるか」
貴族「ああ」
女「ええ」
ポケットの中に入れておいたあの紙の一枚を強く握る。
大丈夫、忘れない。
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