10: ◆uvZp/3ZLX7k/[saga]
2015/03/11(水) 00:13:37.13 ID:ouptACxF0
新人P「……それで、失礼かもしれないけど何か不安とかあるのかな? 少し心配そうな表情してたから」
かな子「あ……ええと、不安とかじゃ、ないんですけど……」
かな子「……最近、どうしてか甘いものを食べる気が起きないんです」
11: ◆uvZp/3ZLX7k/[saga]
2015/03/11(水) 00:17:03.96 ID:ouptACxF0
かな子「いつもおやつに食べてたものも、手に付かなくて……。昨日、思い切って何かあった時のご褒美にしてるお店のお菓子を買ってみたんです」
かな子「だけど、それも一口も食べれずに家族にあげちゃいました。それからご飯も少しずつ……」
新人P (……これは結構まずいな)
12: ◆uvZp/3ZLX7k/[saga]
2015/03/11(水) 00:18:43.14 ID:ouptACxF0
新人P「今は食べたくなくても、ある程度を心がけてご飯を食べる。そしたらそのうち自然とお菓子も食べたくなるよ。三村さんは最近仕事が多いから、それも影響してるのかもね」
新人P「もし辛かったら、休みとかの調節はするから遠慮なく俺に言ってね」
かな子「はい……ありがとうございます。でもお仕事は今のままで大丈夫です。頑張りますから」
13: ◆uvZp/3ZLX7k/[saga]
2015/03/11(水) 00:20:16.11 ID:ouptACxF0
かな子「……でも」
新人P「ん?」
かな子「もしお菓子が食べたくなっても……前ほど美味しく感じないかもです」
14: ◆uvZp/3ZLX7k/[saga]
2015/03/11(水) 00:21:21.75 ID:ouptACxF0
武内P「……多感な時期です。三村さん自身、何か答えが出てないのかもしれません」
新人P「……やっぱり俺が全員のプロデュース担当になったからかなぁ……」
武内P「そ、そういうことではないと思います。まだ日が浅いですから、すぐには受け入れられないのでしょう」
15: ◆uvZp/3ZLX7k/[saga]
2015/03/11(水) 00:25:41.20 ID:ouptACxF0
武内P「……次に行きましょう。まずは話す機会を増やすべきです。私もそう教えられましたから」
新人P「ウィッス」
16: ◆uvZp/3ZLX7k/[saga]
2015/03/11(水) 00:28:12.37 ID:ouptACxF0
楓「……」ボー
新人P「あ……失礼します、高垣さん」
楓「! ……プロデューサーさん、どうも」
17: ◆uvZp/3ZLX7k/[saga]
2015/03/11(水) 00:29:23.78 ID:ouptACxF0
新人P「……ええと、先日撮った温泉ロケのブイ、見せていただいたんですがとっても良かったです。あの、艶やかで」
楓「つややかでー」
新人P「……少し憂いを帯びた表情で」
18: ◆uvZp/3ZLX7k/[saga]
2015/03/11(水) 00:32:24.74 ID:ouptACxF0
楓「……プロデューサーさん、私、憂いた顔をしてたんですか?」
新人P「へ? ええ、まぁ少し……大人の魅力な感じで先方にも好評でしたが」
楓「……そうですか」
19: ◆uvZp/3ZLX7k/[saga]
2015/03/11(水) 00:34:28.28 ID:ouptACxF0
楓「私、意識してそんな表情してないんですよ」
新人P「……どういうことですか?」
楓「私にも分かりません。偶然でしょうけど……そう、偶然」
20: ◆uvZp/3ZLX7k/[saga]
2015/03/11(水) 00:35:25.76 ID:ouptACxF0
新人P「……高垣さん。確かに俺はまだ変わったばかりです。ですが、俺は俺なりに武内先輩のように一生懸命頑張ります! 今はまだ口だけのように聞こえますが、必ずあなたに信頼されるようなプロデューサーになります!」
楓「……もちろん、私はプロデューサーさんのことを信頼します。ただ、今はすぐに心が切り替わらないんです」
武内P (……駄洒落が一度も出ない……)
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