過去ログ - 千早「振り返ることもないだろうから」
1- 20
11:名無しNIPPER[sage]
2015/03/11(水) 00:20:35.97 ID:WgySG8KOo
また、お互いに無言になる。
でも今度はさっきとは違う。細くてしなやかな手が私の頬を撫でている。
そこから彼女の体温が伝わってきて、無言のうちに分かり合えそうな、そんな気持ちになっていた。

「……あら、雨もだいぶ小降りになったわね。今からなら歩けばちょうど電車時間に間に合いそうだし、すこし歩いて行かない?」

そう言って、温かい手のひらが私の手を掴んだ。
だから私も、しっかりとその手を握り返す。
決して彼女が離れていかないように。
そして……

「うん!私、今日はもっともっと千早ちゃんと話したいもん!」

……彼女が、間違っても『異なる道を歩んだ私』に靡いてしまわないように。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
18Res/11.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice