過去ログ - 【モバマスss】湯川学「アイドルか。実に興味深い」
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11:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 17:18:50.23 ID:REE9KHnk0
内海「話はまず最初の事件から始まります。皆さんは、あそこの館長が亡くなられたことはご存知ですね」

P「はい…」



内海「表向きには公表していませんが、あれはまず自然死ではありません。他殺です」



P「えっ!?」

彼は声を上げる。
その場にいた皆も、それぞれ驚愕の表情を浮かべていた。

内海「何者かに胸を刺されていました。監視カメラに死角があったようで、映像には残っていませんでしたが、何者かが明確な殺意をもって及んだ犯行です」

ここで、Pと早苗は同時に頼子の方を向く。

だが彼女は取り乱してはおらず、むしろまだ事実についていけていないようで、愕然としたまま話に耳を傾けていた。

内海が続ける。

内海「現場には証拠もなく、手掛かりはほぼ皆無。職員は全員にアリバイがあり、館長の人間関係を洗ってはいますが、捜査は難航するかに思えました。

そこに先日の新たな犯行。
美術館の主要な人物への聴取の合間を縫って、最奥の保管庫から絵画が一点盗まれました。

これは我々と美術館、双方の落ち度です。ですが今回も、職員には全員にアリバイがありました。ならばもし、この犯行が前の犯行と関係があるとしたら、この窃盗から犯人へとつながる道が開けるかもしれない。そう考えて捜査は開始されました。

ですが変なんです。その保管庫から伸びる通路は一本。そしてその通路は、美術館の警備室兼雑務室の後ろをとおっています。

警備室にはモニターとプロジェクターがありますが、プロジェクターのスクリーンの横にその通路を見ることができるよう小さな窓が開いています。

人が通路を通る場合、かがめば気づかれずに通れるでしょう。ですが保管庫にあったのは大きな平面状の作品ばかり。それを狭い通路をとおって運び出そうとすると、自然と立てた状態で運ぶことになるので、必然的に窓に映ってしまいます。

ですがその作品が盗み出されたとき、警備室にいた人は誰も、その様子を目撃してはいませんでした。

犯人は自分自身、そして作品をだれの目にも映さないまま、運び出したんです」




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