過去ログ - 【モバマスss】湯川学「アイドルか。実に興味深い」
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7:名無しNIPPER[saga]
2015/03/11(水) 17:16:33.18 ID:REE9KHnk0
__その翌日。事務所廊下

早苗「ただ今戻りました…ってあらPくん。どうしたのこんなところで」

飾り気のない殺伐とした廊下。扉のわきにぽつんと立つ観葉植物だけが、何もない空間でその存在を主張している。
その傍で一人立つ彼に、疑問は投げかけられた。

P「ん?あぁお疲れ様です。いやお客様と話しているときに電話が入ってしまって。少し席を外していたんです」

右手に持った携帯電話をひらひらと振りながら答える。

早苗「相変わらず忙しいわねーPくんも。……ところで頼子ちゃんって、今中にいるかしら?」

P「いえ、今日はオフですね。……あの出来事で本人もまだ少し混乱していたようなので、家で休むように言ってあります」

早苗「そう?ならいいんだけど……」

彼女の表情が、普段のおどけたものはなく、大人の女性のそれになる。

早苗「仕事が仕事だからさ。私昔何度か人が亡くなることに関わってきたんだけど、あの年頃の若い子って大人が思ってる以上に周囲の変化に敏感なのよね。自分と周りの関係とか、自立することなんかにも意識が向き始める年頃だから。大丈夫だって分かってはいるけど、彼女の心のケア、よろしくね」

ゆっくり頷きながら、彼も口を開く。

P「任せてください。彼女を支えるのが、自分の役目ですから」

ふっ、と、安心したように彼女は笑う。

早苗「うん。それだけ。ごめんね時間とらせちゃって。話の途中だったんでしょ?」

P「あっそうでした。じゃあ早苗さんお疲れ様です」

慌てて応接室へと向かう彼。
背を向け、彼女も帰路に就く。

経験から知っているのだろう。彼女は彼の決意に疑問を挟むこともなく、ただ信頼していた。

それが確かに彼の役目であることも、そして彼がそれをこなせるだけの度量を持っていることも、彼女はよく分かっていた。




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