21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/12(木) 20:29:54.68 ID:PfDWjKojO
穂乃果「太陽......完全に沈んじゃったね」
[海未]『......』
気づけば辺りは相当暗くなっていて、スカートの布越しに砂の冷たさが皮膚に伝わっていました
穂乃果「そろそろ帰ろっか。海未ちゃん。 帰りの電車......あるのかな、あはは......」
[海未]『......』
[海未]ちゃんは私が話しかけても何も返事を返してくれなくて、ただボーッと(恐らくはそのダンボールの下で)さっきまでの太陽があった辺りを見続けていました
身動き一つしない
いつの間にか私の指先を握ってくれている[海未]ちゃんの手に力が入っていなくて、私の指先を冬の海風が再び凍えさせていきます
[海未]『......』
穂乃果「えっと、う、うみちゃん? 大丈夫......? 具合でも悪くなった? その。そのダンボールの中ってもしかしてすっごく寒かったとか」
[海未]『......』
[海未]『......』
[海未]『......』
[海未]『......』
穂乃果「......あはは」
何も言わないうみちゃんに少し、恐怖すら感じて冬の寒さではないなにかが私の背筋を震わせました
落ち着こう、落ち着くんだ
とりあえず、今は何時なのか確認しないと
うみちゃんと手を繋いでいる方のコートのポケットに私はケータイを入れていたので
ケータイをとって時間を確認しようと
うみちゃんと繋いだ手を離してしまいました
その途端
うみちゃんが、ものすごいスピードでうみに駆け出しました
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