過去ログ - 淡「雲の切れ間に」京太郎「星が瞬く」 -SS速報VIP

過去ログ - 淡「雲の切れ間に」京太郎「星が瞬く」

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597: ◆fcYxsXQ.qZpg[saga]
2015/07/10(金) 22:49:13.14 ID:Q8VlD2Zto
「……ほら、こっち」

「あう……」

手を握られて、引かれるがまま、控え室の真ん中に連れてこられた。

598: ◆fcYxsXQ.qZpg[saga]
2015/07/10(金) 22:56:35.37 ID:Q8VlD2Zto
「ぇ……テルー？」

「……」

テルーが、私を抱きしめてた。あったかくて、やわらかくて、お菓子の優しい香りがする。

以下略

599: ◆fcYxsXQ.qZpg[saga]
2015/07/10(金) 23:13:31.03 ID:Q8VlD2Zto
ー夜ー

「ではーーーーーーーー！清澄高校の団体戦で優勝を祝ってーーーー！！」

{　　 `　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／,ヽ

以下略

600:名無しNIPPER[sage]
2015/07/10(金) 23:24:28.29 ID:DSDjYg4k0
ハギヨシさんは19歳やから飲めないぞ！

601: ◆fcYxsXQ.qZpg[saga]
2015/07/10(金) 23:24:51.23 ID:Q8VlD2Zto
「さ、どうぞ」

トクトクトクと、手にしたワイングラスに濃厚な色の液体が注がれてゆく。

「いや、いいんすか？俺が飲んじゃって」

以下略

602: ◆fcYxsXQ.qZpg[saga]
2015/07/10(金) 23:34:55.55 ID:Q8VlD2Zto
「さて……せっかくの人目に触れない酒の席……年の差は4歳程度ですが、須賀くんは何か悩み事はございますか？」

唐突に語り出したハギヨシの質問が京太郎の胸を深くえぐった。

「悩みというものは人に打ち明ければ幾分か軽くなるもの、あわよくば解決策がわかるかもしれません。須賀くんの年の頃、私は多くの悩みに打ちひしがれていまして……相談できる大人がいれば、何度もそう考えました。須賀くんが、同じような目にあっていなければ、と思いまして」

以下略

603: ◆fcYxsXQ.qZpg[saga]
2015/07/10(金) 23:44:46.78 ID:Q8VlD2Zto
「最近、一人の、同い年の女の子と知り合ったんです」

「最初見たときはなんだこの妖怪とか思ったんですけど……まぁ、なんやかんやで、交流ができまして」

「一回、一緒に遊びに行って、それ以外にも、なんかの縁で出会ったりして、それ以外にも、LIMEで話をしたりして……」

以下略

604: ◆fcYxsXQ.qZpg[saga]
2015/07/10(金) 23:57:40.92 ID:Q8VlD2Zto
「……そうです、か……須賀くん、時に、今LIMEには何か連絡は来ていませんか？」

「え？」

京太郎はそう言われて、慌てスマホを取り出して電源ボタンを押す。なんだ、何も通知はない……

以下略

605:名無しNIPPER[sage]
2015/07/10(金) 23:59:23.40 ID:+qeU/pHwo
アイエエエエエエ！？

606:名無しNIPPER[sage]
2015/07/11(土) 00:01:53.89 ID:CKkx2xWP0
アイエエエエ！？

607:ハギヨシさんの正体はcmの後！[saga]
2015/07/11(土) 00:06:40.70 ID:AqvgCsPyo
「はぁっ、はぁっ……」

慌てて外に出てきた京太郎は、旅館の正門付近で息を整えた。
それは厚い雲に覆われているが、町のネオンが目に眩しく、まるで暗くない。

以下略

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