過去ログ - 「安価で偽りの聖杯戦争を始めよう」 その3
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813: ◆7F1xhg7Fvs[saga]
2015/03/28(土) 03:04:05.43 ID:IVxK2cYwo

気分の悪くなる攻撃だ。

もちろん、今まさに首のところに到達して胸元から服の内へと這っていく感触は非常におぞましい。
全身から滴る粘液を塗り込んでいくような動き。ぐっしょりと湿ったドレスが、触手の蠕動に合わせて引っ張られる。
ぬるりとした感触が肌を撫でる。その後から、熱と電気が這い回るようにして背筋に流れていく。まるで服まで触手の一部になってしまったよう。

でも、そんなことは問題ではない。

これしかできない者が唯一の手段で戦っているのなら、それに憤る道理はない。
複数の攻め手を考慮した上でこれが最善の手段だと考えたのなら、私に憤る道理はない。

けれど違う。
首元まで到達したあとは、そんな場所を這い回っていないで首を絞めればいいのだ。
そんな悠長な動きをしていないで、血管が弾けて骨が飛び出すくらい締めあげて右手を潰すべきだ。


             `ヾ、
     -─-ミ     }ハ     なのに、私を挑発するようにして、鼻先を舐め上げてきた。
  / ,.:      `ー   _ノ ム
 .:::      _        .::j     ――舐められている。  精神的に。立場的に。
 i    .:://≧ 、:::..  ::...::ノ
 |:   :i:i:i:マ    ̄ ̄ ´       存在で、性別で、力で、頭で、ありとあらゆる面で、舐められた。
 l!::.  ::::i:i:{   
  :::::. 、:::乂三≧
  マ:::..   `ー=   `丶、      
   丶::::...... _      _ \     殺すだけでは飽き足らずに、その先まで考えているのだろう。
     `\:::. ‐-    `ヾ入
         \::::.  ヽ :.  Yハ    心を壊して傀儡にでもするつもりなのか。私を。この、私を――ッ!
         ヽ::..  :::ヽ   l :!
              ::::.  :}  :!::::|   
           }:::::..   l:::::|    人を操るなら他にもっと効率的な手段はいくらでも作られているのに
           ::: '   j .::::::j    
             /   ..:: ..:/::::     性別限定、不安定な上に時間もコストも無駄にかかるこんなやり方
            / ...ィ:::::/:::/      
       .イ::../ .:ノ ´ .:::: '      ありえない。傲慢にもほどがある。人を何だと思っているのか。
       .::/ .:::/ ...::::/
        / ニ=‐ '´


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