過去ログ - 【安価】京太郎「愛と勇気のおとぎ話……」菫「8ageだな」【咲・muv-luv】
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795: ◆Qxi3nQ8k6U[saga]
2015/03/25(水) 00:00:28.48 ID:kKasN3EZO
チェルミナートルの動きは、一言で言えば映画だった。
いや、なんと言えばいいのだろうか。

その動き自体は、富士教導隊が見せてくれた動きにそっくりである。

だが、日本でも屈指の技量を誇る富士教導隊の更にその上を、このチェルミナートルの衛士は見せつけてくれるのだ。
さながら、台本通りに演じる広報映画のように鮮やかな機動であった。


京太郎「人の注意が向きにくい死角を狙った動きは素晴らしいよ……だけどな」


京太郎は、その動きを完璧に目で捉えていた。

平均的な衛士のそれを越えた運動神経、反応速度、三半規管等々からなるその技量がそれを適えていた。
只でさえ並の人間より秀でた、エリートとも言うべき衛士のそれを越えた彼は……最早、異常と言える。

だが、その異常が今回は功を奏した。


京太郎「…………っし!」


お互いに跳躍ユニットを噴射し、交差するようにその機動が重なる。

そして、ほぼ同時に突撃砲を構え……

先に火を噴いたのは、87式突撃砲……つまり、京太郎の方であった。


京太郎「うおおおおおおおおっ!!」


36mm砲の砲身からペイント弾が掃射される。
その銃弾は避ける隙さえ無いほど接近したチェルミナートルを徐々に包み込み……

やがては、その全身を桃色に染め上げていた。


京太郎「さてっ!」


そのままチェルミナートルをやり過ごし、すぐさま機体をターンさせ、背後を取る。

しかし、見やるとチェルミナートルは全く動かず……沈黙していた。


京太郎「…………?
ともかく、このまま連れ帰るぞ、いいな!」

「「…………?」」


そして、沈黙したチェルミナートルを抱え、撮影場所へと戻った。


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