過去ログ - 【ミリマス】聖母はただ堕ちていく
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8:名無しNIPPER[saga]
2015/03/14(土) 17:00:45.27 ID:iUBKN6lqO
今朝に引き続き清々しいような晴天ですね。今日は公園でのロケを取る仕事なので助かります。不満点を挙げるなら肌を刺すような日差しが困りものでしょうか。日焼けにならなければよいのですが。
「最近朋花は調子がいいな」
仕事をこなしつつも私は数刻にも満たない前のプロデューサーさんの言葉が頭に残っていました。確かに最近の私は歌もダンスもキレがあるようです。体調にも問題はありません。なのに何故私はこの言いようもない不安に満ちた感情に内部が侵食されていく気持ちにとらわれるのでしょう。それはまるで体灰色に少しずつ堕ちて染まっていくような感触、予感。
「天空橋様いかがなされましたか?」
優心のこもった子豚ちゃんの声で私は我にかえりました。そういえば今は休憩時間でしたね。
「どうしましたか〜、休憩時間でも今は仕事中ですよ〜♪」
「いえ……御言葉ながら申し上げますと体調が優れない様子でしたので……」
顔に出てしまったのでしょうか。私としたことがあるまじき失態でしたね。
「あらあら〜、でも私は大丈夫ですから心配する事はありません。心遣いは感謝しますね〜♪」
「そ、そんな。こんなご無礼な言葉をかけた私になんという勿体ないお言葉を。ありがとうございますありがとうございます」
泣くほど喜ぶだなんて子豚ちゃんはやっぱり可愛いですね〜。
でも子豚ちゃんの笑顔を見れば見るほど私の不安が強く大きくなっていく。
私は子豚ちゃん達を導き、不安から苦しみから救うためにアイドルをやってます。本来なら喜ばしい事のはずです。それでも邪念は募る。子豚ちゃんの表情を見るのが辛くなってくるほどに。
私は次はその姿を見せまいと冷静を振る舞い続けた。もう気のせいで片付けるのがくるしいくらいまでに達していた。
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