過去ログ - 新戸緋沙子「私は、お前のことが好きだ。幸平創真」
1- 20
29:名無しNIPPER
2015/03/15(日) 17:37:08.14 ID:0RDY0QGc0
待って欲しい。
それ以上先は言わないで欲しい。

「まさか、よりにもよってあの男にそんな……」
「えりな!」

ビクッと今度はえりなの身体がはねる。
生まれて初めて、この人のことを呼び捨てで呼んだ。

「すみません。幸平創真を待たせています。このお話はまた後で良いでしょうか」
「…………分かったわ。私は、後で、ね」

その意味を、えりなは理解してくれた。
そして私も、その意味を理解しながら伝えた。

「私も、まだこの気持ちの正体を知りません」
「そう……」
「だから、その答えを探してきます」

カッカッと、足早にえりなの元から離れる。

「緋沙子」

寸前のところで呼び止められる。

「ありがとう。呼び捨てで呼んでくれて。また幸平創真に感謝することが増えたわ」
「……!」
「行きなさい。また、後で、ね。」
「……はい」

カッカッカッと彼のいる調理室へ戻る。
私のこの答えを、知るために。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
52Res/29.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice