過去ログ - 新戸緋沙子「私は、お前のことが好きだ。幸平創真」
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3:++/ryOVR0
2015/03/14(土) 17:55:32.76 ID:++/ryOVR0
最初は感謝の気持ちだった。

偶然スタジエールの課題で一緒だった彼。
初めこそつっけどんとした態度を取っていたけれど、彼と一緒に過ごしたあの時間は、私にとってかけがいのないものになっていた。

あの時、私が抱えていた悩みという名の氷塊も、彼のおかげで溶かすことが出来た。
彼の後押しもあって、私は私がいたかった場所に帰ってくることが出来た。
元々彼のことはえりな様の邪魔な存在としか思っていなかったが、あれ以降、私が彼に対して敵意を抱くことは出来なかった。
そしていつからだろうか。
私の中に何かわだかまりが出来始めていたのは。

「どうしたの?緋沙子?」
「あっ、はい!すいません。少し考え事をしておりました」
「もう、まずはその敬語をやめなさいって言ったでしょ?」
「す、すみ、いえごめんなさい?あー、もう少し待ってください!中々難しくて、その」
「ふふ、冗談よ。でもゆっくりで良いから直していってね?」
「は、はい!」

あれ以降。えりな様、いやえりなと呼べと言われているが、それは置いておこう。私たちの関係は良好だと思う。
えりな様の隣に立つ。今までの努力とは比べ物にならない努力をしないと辿り着けない場所。
でもあの日、彼に教えてもらったこと。私が気づかなかった私の中の本当の想い。
それが今の私を形作っている。

「で?どうしたの緋沙子?最近良く上の空になることが多いけれど」
「いえ。私自身もよく分からないんです。なんか胸の中にわだかまりみたいなものがありまして」
「わだかまり?まさか、風邪とかじゃないわよね?」
「いえ!体調管理はばっちりです!ですが、このようなものは初めてで、自分でも戸惑っているのです」
「わだかまり、か。少し休暇を取ってみたらどう?私の方は大丈夫だから」
「え、いえ、そんな私の都合でご迷惑をかけるなど……え?」

とん、と人差し指でおでこを突かれ、きょとんとしてしまう。

「そんなこと気にしないの。緋沙子体調が第一。それに……」
「……?」
「と、友達のこと……心配するのは当然じゃない……」



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