過去ログ - まゆ 「まゆ、プロデューサーさんの子種が欲しいんです…」
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◆GYW7Zys6vk
[saga]
2015/03/16(月) 13:33:04.62 ID:brvLVfGSO
研究員達が一切の躊躇いを見せずにガスを注入し始めた。
少女は眠りから覚め、異変に気づいた。
白いガスがゲージ内の空間に充満していく。
直ぐに呼吸が苦しくなり、少女は咳き込み始めた。
男は見て見ぬふりをしながらガスを注入させる様に指示を下した。
少女が咳き込みながらガラスを小さな拳で叩きだした。
無駄な抵抗を。
男は嘲笑うかの様にガスを注入させる指示を止めない。
だが少女がガラスを叩き続けたその時だった。
ガラスに細かいヒビが入り、蜘蛛の巣の様に拡がった。
「なっ!?」
少女は間を入れずガラスを叩き続け、そのままガラスをばりばり、と破るように割った。
充満していた毒ガスが向きを変えて今度は施設に立ち込める。
まるで遠くに聞こえる様な研究者達の悲鳴を聞きながら、男はパニックを起こしそうになった。
だが、大丈夫だ。ドアを開けるスイッチはここだし、非常用ボタンでも押さないと、ここは開かない。ボタンに彼女が気付く筈は…
だが、少女は真っ直ぐに施設の非常用ボタンに向かい―――
おい、あいつ、まさか…
迷う事なく、押した。
今まで、全て観察して…?
ドアが開き、外に繋がる壁が一つ無くなった。
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