8:名無しNIPPER[sage]
2015/03/16(月) 18:17:45.72 ID:Qq9PsvFaO
凛は偶然目が覚めて、偶然夜の散歩に繰り出して、偶然この道を歩いているだけなのに、
そういう偶然が起こっている間中、さっきすれ違った自動車を運転している人はずっと車を運転していたのかなぁって考えると
凛は不思議な気持ちに心が満たされる。
そして、小学生の時に遠足で行った水族館のことを思い出す。
かよちんがはしゃぐ凛の跡を息を切らせてついてきた。
でも、かよちんは、凛が迷子にならないようにって息を切らせて足を持たせつかせて、
普段よりも重たいリュックサックを背負いながらも決して繋いだ手を離すことはしなかった。
かよちんの手に繋がれて、その当たり前さに気づかないで当たり前のように見回った水族館。
ぶ厚いガラスに隔たれたその先に広がる青色の世界で、水に満たされた空間をたくさんの名前もわからない魚たちが泳ぎ回ってた。
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