過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/03/17(火) 12:21:18.59 ID:o/CamrnE0
明華「こちらが先ほどいらした対局室、そしてあちらが校内合宿に使う宿舎です」
夕方から夜に差し掛かろうかという時刻。窓から差し込む薄暮の淡い光を浴びながら、明華と咲は長い廊下を歩いていた。
明華「これで回るところは終わりです。何か分からない事などありませんか?」
咲「いえ。大体わかりました。ご親切にありがとうございます」
部室での一件から相当な時間が過ぎた。あれから対局室に連れ込まれ、洗礼とでもいうべき対局漬けの時間を送ったのだが、咲は今、ここ最近ないくらいに気持ちが充実している。
明華「宮永さん……いえ、咲さんとお呼びしてよろしいでしょうか」
咲「はい。私も明華さんと呼びたいです」
親密な関係へと近づく言葉。
二人の距離が縮まり、いよいよ顔が触れそうになるくらい近寄ったところで、明華がささやく。
明華「とても濃密な時間でした。素晴らしい闘牌でしたよ、咲」
咲「……楽しかった。また明日にも打ちたいです」
ふふっ、と稚気を催したように明華が笑う。
明華「私とメグ、それに……ネリーとハオ。これだけの面子と打っておきながら、そう言える一年生は臨海にいないでしょうね」
明華「あなたは点数の上では私たちに及ばなかった。……メグはカタカタ震えていましたが」
トラウマでも刺激されたんでしょう、と苦笑いを零す。
咲としても、心配になるカタカタ具合だったが。結局は、不用意に立直したところを追いかけ立直された挙げ句、捲り合いを経て直撃をとられる、といった辛酸を舐めさせられた。
明華「私があなたのカンを逆手にとって槍槓してみせた。覚えていますか?」
咲「……覚えていますよ」
明華「あなたはあのとき槍槓されると思っていましたか?」
咲「率直に言えばいいえです。可能性として考えなかった訳じゃないですけど、私はそんな隙を与えるつもりで打っていないし」
実際、インターミドルに三年間出場し、強豪校との練習試合を幾度となく経験しても。
加槓に槍槓、ましてや暗槓に国士なんて許した事は一度たりとなかった。
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