過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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44:名無しNIPPER[saga]
2015/03/19(木) 17:46:31.59 ID:ZrCoTrCN0

ダヴァン「今日は散々でシタ」

 卓につくなりそんな事をのたまうダヴァン。
 心なしかげっそりとしていた。
 同席しているネリー、明華、咲はただならぬ様子を間近で眺める羽目になったものの、抱いた感想はそれぞれ違った。

咲「あの……大丈夫ですか? お顔が青いですけど」

明華「心配する必要はないと思いますよ、咲さん」

 どうして、と疑問に思う咲だが、続くネリーが白けた様子で言う。

ネリー「どうせラーメン絡みに決まってるよ」

咲「ラーメン?」

ネリー「そ。ラーメンのムゲンがどうとかいつも言ってるでしょ」

ダヴァン「実ハそうなんでス!」

 消沈していたダヴァンが突然叫ぶ。

ダヴァン「昨日の朝、私ハ通学の電車の中でラーメンのムゲンを堪能するといウ幸運に拝謁しまシタ」

明華「朝の通学時間の電車でその様な事ができるとは思えませんが」

ダヴァン「それができたのでス! しかシ、今日ハできなかっタ……」

ダヴァン「それどころか無茶な挑戦で、カップ麺の中身を車内に撒き散らすといウ悲劇が起きてしまいまシタ……」

ダヴァン「ああ……不運な私……」

ネリー「それ不運なのは乗り合わせた乗客だよね」

明華「とんでもない事をしでかしますね。いよいよ病気です」

 冷めた目でみられている事など意にも介していないかのように、ただ肩を落とすダヴァン。
 もはや咲についていける会話ではなく、静観するしかない。

ネリー「あー。そういや今朝サキと乗った電車はいやに空いてたね」

ネリー「あれくらい空いてたらカップ麺食べれたかもね」

ダヴァン「オーウ……そういえバ、私がカップ麺を堪能できたのも、サキと乗り合わせたときでシタ」

 奇遇だね、とネリーが受け返す傍ら、明華は思案げな素振りをみせる。

明華「咲さんがいたから空いていたのでしょうか」

ダヴァン「ッ!! ッッ!!!」

 カッと目を開いたダヴァンが蹴飛ばす様に席を立つ。

ダヴァン「サキっ!! 明日カら一緒に通いましょウ!!!」

ネリー「ダメだよ。サキは、毎日ネリーと通うって約束したんだから」

咲「う、うん……」

 ね? と念を押してくるネリーに曖昧に頷きながら、そっとダヴァンの様子を窺う。

ダヴァン「ウ、ウウぅ……」

 血涙を流していた。

智葉「……さっきから何を騒いでるんだお前らは」

智葉「インターハイ予選も控えているというのに」

ネリー「真面目にやってよメグ!」

明華「お見苦しいところをお見せしました。メグが」

智葉「お前らも同罪に決まってるだろ」

 驚き呆れた目で言い逃れようとする二人を睨む智葉。
 視線を動かして、ちらりと咲をみる。



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