過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/03/22(日) 12:03:11.44 ID:elEO7+rFO
眠れない。
日々迫る刻限が真綿となってしめつける。
インターハイ、レギュラーの選出。先鋒の席。
もやもやとした不安に覆われ、埒のない疑問がかま首をもたげる。
先鋒に固執する。でも本当にそれでいいのか。固執すればするほどわからなくなる。
ネリー「練習おわったー!」
咲「お疲れさま」
咲「なんだかやたら時間気にしてたね」
ネリー「晩ごはん! サキの晩ごはん食べれると思うと我慢できないよ!」
今日は一緒に夕食を摂ると約束していた。
大体、隔日くらいで提案がある。毎日は忍びないと考えているのだろうか。きっちり食費まで入れてくれて義理堅い。
咲「ふふ。下ごしらえしといたから、すぐに用意するね」
ネリー「うん!」
元気爛漫な返事に気持ちの凝りが少しなくなる。
独り暮らし。独りの時間がもっと増えていたら。今より鬱々とした時間を過ごす羽目になっていただろう。
紛らわしてくれるネリーには感謝が絶えない。
ただ。
ネリー「じゃ帰ろう!」
咲「あ、ごめん。ちょっと寄るところあるから先に帰ってもらってていい?」
ネリー「そうなんだ。でもついてった方がよくない?」
咲「行き慣れてるとこだから大丈夫だよ」
今だけは突っぱねた。
今、咲の頭の中はぐしゃぐしゃで、収まりがつかない。
気分転換しよう。ネリーとの夕食の席で水を差すような真似をしたくなかった。
ネリーを帰す。名残惜しそうにしていたが、少しの時間だ。我慢してもらおう。
校門を通り、いつも帰るときとは違う角を曲がって繁華街の方面に抜ける。
その間も堂々巡りの問いかけは続く。
自分は先鋒の座を勝ち取れるのか。本当にそうしなければならないのか。
先日の母との会話が思い出される。
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