過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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674:名無しNIPPER[saga]
2015/09/26(土) 21:50:25.74 ID:+2rknuSMO

ネリー「?」

咲「あ、えっと……」

 押し黙る咲に何を思ったか、ネリーは不思議そうに言い淀む咲の姿を見つめる。

 何もかも白状してしまいたい気持ちもある。しかしそれは、どんな結果を招くにしても、このインターハイが、少なくとも団体戦が終わってからがいいのではないか。

 それからなら……皆に軽蔑されようと、嫌われようと、打ち明けることはできる。

ネリー「……話せない?」

咲「……ごめん、今は……」

 賭け麻雀の事があって以来、度々顔を出すよそよそしさに場の空気がぎこちなくなるのを感じながら、咲は身を縮こまらせる。

 言葉を弄せば幾らでも言い訳はつく。だが、隠し事はあっても、嘘だけはつきたくなかった。ネリーにも臨海の皆にも。

 沈黙が訪れる。お互い口を閉ざし、場違いに明るい音を垂れ流しているバラエティー番組に目を落とす。

 自分は何をしにきたんだろう。ネリーを心配してきたというのに。場の空気を悪くしていては世話がない。

咲「今日は……そろそろ自分の部屋に帰るね」

ネリー「……わかった! また明日!」

 自省し、心の底に深く沈澱するような後悔に苛まれながら、咲は場を取り巻く空気の悪さに先ほどミーティングで触れたある人物の顔を思い浮かべる。

 ーー愛宕さんと話すときも、いつもこんな感じだったな。



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