過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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◆JzBFpWM762
2015/11/24(火) 19:46:03.22 ID:A0S2go5Qo
淡「あー、ああーっそれね」
疑問を受けて淡があらぬ方向に目を逸らす。そして、そのまま大したことなさそうに答える。
淡「うん、私は大将だからね、出番まではモラトリアムがあるっていうか」
淡の背後で誠子が眉頭を押さえている。咲はひえっと息を呑んだ。
咲「そ、それ……まずいじゃないですか!」
二回戦で試合を終えた咲が辺りをぶらついた比ではないくらいまずい。戦慄に身震いする。単純に問題だし、万が一姉のいる白糸台が敗退扱いになったら咲の僅かな望みまで断たれかねない。割と洒落にならない焦燥が襲う。
淡「だからね? サキがついてきてくれたらすぐ戻れるなーって」
咲「そういう問題じゃ」
淡「ほら、買い出し終わらせて会場きて私の勇姿拝んで、それでプール! 完璧ハナマルっ」
咲「いえですから」
淡「うるせえ! いこうっ!!」
押し問答の末、「ドン」と出た淡の頭に誠子のゲンコツが落とされる。
淡「あだっ」
誠子「いい加減にしなよ大星、もう戻るぞ」
淡「……えー、どうせ大将の私まで回ってくるのは何時間か先だって」
誠子が淡を捕まえようとするが猫を思わせる素早さでヒラヒラとかわされ、咲の背後へと隠れるように回ってしまう。
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