過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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805: ◆JzBFpWM762
2015/11/24(火) 20:17:26.16 ID:A0S2go5Qo
淡「ふーんだ。サキと話すること認めてくれたのは感謝してるけど、あんまり調子乗らないでよね」

誠子「そっくりそのまま返してやるよ……お前、この後で覚えとけよ。お前のやったこと、包み隠さず弘世先輩に話すからな」

淡「うっ……い、いいもん。テルに守ってもらえば……」

誠子「ああそうそう、宮永先輩にも伝えなきゃな? 宮永さんに初対面でずいぶんなことやらかしてたみたいじゃないか」

淡「げえっ、なんでしってるの!」

誠子「あっちの雀さんから聞いた」

淡「ずっこい! それなし、それなし!」

 ……三十分でとても終わりそうになかったら強制的に退出させられるという話を、淡は覚えているのだろうか。

 ボサノバが店内にBGMとして流れる中で言い合う二人から咲はさりげなく視線を外し、店内に巡らせる。にぎわっていて盛況の店内。白を基調とする爽やかな内観がそうさせるのか、それなりに混み合っている割に人いきれのような暑苦しさを感じさせることもなくすっきりとしている。内装も、木のぬくもりが感じられて好印象だ。買い出しで購入したものは荷物入れバスケットに入れられているので席も窮屈にならない。

 備えつけのおしゃれな容器に入れられた角砂糖を自分のラテアートに投入しつつ、窓の方に視線を滑らせる。すぐ隣の明華、ではなくその先にいる咏を盗み見ようとしてのことだったが、

咏「うん? 私になんか用かい?」

 あっさりと目が合ってしまい、慌てて視線をひっこめる。

咲「い、いえっ、三尋木さんも時間大丈夫なのかなって」

咏「あー大丈夫大丈夫、こんなこともあろうかとあらかじめフリーだからさ」

咲「……そ、そうですか」

 爽やかなスマイルで片方の袖を振りつつモカを啜る。ある意味、淡よりもわからないのが咏だった。明華など慎ましやかに胡乱な目で見ているし、咲だってたぶん同じ心境だ。


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