過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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◆JzBFpWM762
[saga]
2015/12/23(水) 19:43:39.21 ID:Leypu+/yo
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部活後、マンションにネリーと一緒に帰りそれぞれの部屋の前で別れる。今日は上がっていかないようだ。そういった話も聞いていない。
生活上の雑事を簡単に済ませて今日の分の勉強を終わらせる。
報告するよう言われていた勉強の進捗を伝えるため、母に電話する。
報告のついでに今日あったことをかいつまんで話そうと思った。ネリーの事情には極力触れないように、人に付き添って部活を抜けてしまったというような言い方で簡潔に伝えよう。
寝室のベッドに腰かけながら、呼び出し音の鳴る端末を耳に当てて、待っている間ぼうっと虚空に視線を浮かべていると、まもなくして通話が繋がったので手短に話す。立場からしても忙しいというのは織り込み済みだから、余分な話は削ることにした。
しかし進捗の報告――合わせて、疑問に思ったところを打ち明ける――が淡々と終わり、
「あと……あっ」
いざ話そうかというところで問題が浮上した。
「どうしたの?」
「えっと、話があったんだけどちょっと問題があって」
ネリーのプライベートに関することをおいそれと口にできない。それは当然だが、『人に付き添って部活を抜けた』と言っても付き添った相手は一人しかいない。なら厳密に言えば間接的に明かしているようなものではないだろうか。
単に『部活を抜けた』といっても『なぜ?』という話になる。そうすると母の手前、娘の自分が理由も言わないわけにもいかない。母は出資者を束ねるような立場なのだ。
「……構わない。誰にも話すな、ということなら話さない。言ってみて」
「あ、うん……」
言い淀む。ネリーにも話していいか確認していないのだ。約束するような母の言葉は無条件に信じているが、とはいえ、それで確認もせず話していいことにはならない。
「……どうしたの?」
「うん……その、ごめんね。話していいかわからないから、また今度でいい?」
明日、ネリーに話してもいいか確認しよう。今からは……気が引ける。一日街を回ったりして疲れてるだろうし。
返事をすると、暫く沈黙があった。
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