過去ログ - 末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」 (旧タイトル【BとYとK】)
1- 20
21: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:48:56.60 ID:/hCDD+UR0
野獣「商人、さっさとそいつを馬車に乗せろ!」

商人「は、はい…。おいで次兄!」次兄の襟首むんず

次兄「こ、このまま父と俺が帰ったら…妹は貴方様に食欲的な意味で食べられちゃうんですか?」ズルズル
以下略



22: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:49:42.79 ID:/hCDD+UR0
商人「…本当に、私の軽率な行為で……」

末妹「もうそのことで苦しまないで。大丈夫、私の命を奪うつもりがないのは嘘ではなさそうです」

商人「殺されなくたって、お前はこんな寂しい場所で野獣と昼も夜も過ごすんだよ…いつ家に帰れるかもわからないのに」
以下略



23: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:50:39.14 ID:/hCDD+UR0
次兄「ふ、末妹…あれは俺の服を着せた案山子だ。馬車に乗ってすぐ入れ替わった」

次兄「こんなこともあろうかと、道中の畑に打ち捨てられていたのを拾って馬車に隠しておいたのだ」

次兄「というわけで、末妹、安心しろ。俺が一緒に残ってやるぞ」
以下略



24: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:51:30.75 ID:/hCDD+UR0
野獣「末妹嬢がここに慣れるまでしばらく置いてやるが、いつでも熨斗つけて送り帰す事はできるのだ、それは覚悟しておけ!」

末妹「…野獣様、ありがとうございます!!」

次兄「俺からもありがとうございます! 『何不自由なく』は求めません、なんなら使用人として貴方のお世話を!」スピョーン
以下略



25: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:51:59.64 ID:/hCDD+UR0
屋敷の中、応接間。

野獣「うむ、一人分だな、二人残ることは想定外だった。すぐできる料理を用意させよう」

末妹「野獣様、せっかくですが、私一人でこんなに食べられません」
以下略



26: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:52:44.17 ID:/hCDD+UR0
野獣「終わったようだな。口には合ったか?」

末妹「ごちそうさまでした。本当に美味しかった……」

次兄「うちも小金持ちだけど、こんな料理は滅多に食べられないや」
以下略



27: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:53:46.02 ID:/hCDD+UR0
野獣「切り花となったからには、そばに置いて可愛がってくれ。気に入ってもらえて嬉しいよ」

末妹(…あ、今、笑った……?)

次兄「俺は貴方の体毛とガチムチ巨体が大のお気に入りです!!」
以下略



28: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:54:34.27 ID:/hCDD+UR0
次兄「料理人姿の、二足歩行の穴熊だ」

次兄「アナ『グマ』とはついているがイタチの仲間、とは言えどっしり感と獣臭は捨てがたいものがある」

次兄「…やや年老いているが標準より大柄で固太り、かなりいい感じだ」
以下略



29: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:55:41.68 ID:/hCDD+UR0
次兄「!!」

次兄「来やがった! 直球が来やがった!!」

狼の執事「わたくしが執事です、末妹様。我々はかつて森の野生の獣でしたが……」
以下略



30: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:56:12.16 ID:/hCDD+UR0
次兄「…しかし、誰一人として俺には挨拶がなかったのだが?」

執事「主人から云い付けられました」

執事「何やら呟きつつ粘っこい視線を向けてくる少年の存在は空気と思え、と」
以下略



1002Res/912.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice