過去ログ - 末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」 (旧タイトル【BとYとK】)
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23: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:50:39.14 ID:/hCDD+UR0
次兄「ふ、末妹…あれは俺の服を着せた案山子だ。馬車に乗ってすぐ入れ替わった」

次兄「こんなこともあろうかと、道中の畑に打ち捨てられていたのを拾って馬車に隠しておいたのだ」

次兄「というわけで、末妹、安心しろ。俺が一緒に残ってやるぞ」
以下略



24: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:51:30.75 ID:/hCDD+UR0
野獣「末妹嬢がここに慣れるまでしばらく置いてやるが、いつでも熨斗つけて送り帰す事はできるのだ、それは覚悟しておけ!」

末妹「…野獣様、ありがとうございます!!」

次兄「俺からもありがとうございます! 『何不自由なく』は求めません、なんなら使用人として貴方のお世話を!」スピョーン
以下略



25: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:51:59.64 ID:/hCDD+UR0
屋敷の中、応接間。

野獣「うむ、一人分だな、二人残ることは想定外だった。すぐできる料理を用意させよう」

末妹「野獣様、せっかくですが、私一人でこんなに食べられません」
以下略



26: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:52:44.17 ID:/hCDD+UR0
野獣「終わったようだな。口には合ったか?」

末妹「ごちそうさまでした。本当に美味しかった……」

次兄「うちも小金持ちだけど、こんな料理は滅多に食べられないや」
以下略



27: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:53:46.02 ID:/hCDD+UR0
野獣「切り花となったからには、そばに置いて可愛がってくれ。気に入ってもらえて嬉しいよ」

末妹(…あ、今、笑った……?)

次兄「俺は貴方の体毛とガチムチ巨体が大のお気に入りです!!」
以下略



28: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:54:34.27 ID:/hCDD+UR0
次兄「料理人姿の、二足歩行の穴熊だ」

次兄「アナ『グマ』とはついているがイタチの仲間、とは言えどっしり感と獣臭は捨てがたいものがある」

次兄「…やや年老いているが標準より大柄で固太り、かなりいい感じだ」
以下略



29: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:55:41.68 ID:/hCDD+UR0
次兄「!!」

次兄「来やがった! 直球が来やがった!!」

狼の執事「わたくしが執事です、末妹様。我々はかつて森の野生の獣でしたが……」
以下略



30: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:56:12.16 ID:/hCDD+UR0
次兄「…しかし、誰一人として俺には挨拶がなかったのだが?」

執事「主人から云い付けられました」

執事「何やら呟きつつ粘っこい視線を向けてくる少年の存在は空気と思え、と」
以下略



31: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/03/16(月) 21:58:02.36 ID:/hCDD+UR0
※ ※ ※

……さて、これから語られますは、『美女』…将来の美女、今はまだ美少女、とでも言うべきでしょうか。
その彼女と、人語を話し魔法を使う不思議な『野獣』、そしてもう一人……少しばかり歪な意味での『獣好き』な
(今の時代ならばもう少し別の呼び方もあるのかもしれませんが)少年。
以下略



32:名無しNIPPER[sage]
2015/03/16(月) 23:27:53.26 ID:FGWwRLjAO
ほほう面白そうじゃないか
元ネタの方は、最後野獣が人間になるのに納得いかなかった
野獣の方がカッコいいしモフモフなのに…


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