過去ログ - 末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」 (旧タイトル【BとYとK】)
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963: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/09/29(火) 23:35:16.57 ID:2MijoxQx0


料理長「お待たせしました、皆様」

末妹「食用キノコが3種類も見つかったの」

師匠「ほうほう、それは後から楽しみだな。酒のつまみに持ってこいだ」



庭師「思っていたよりは急な斜面だなあ、僕にはなんでもないけれど」ヒョイヒョイ

料理長「わしもまだまだ若い者には負けないつもりですぞ」モッコモッコ

メイド「菫花様ぁ、大丈夫ですか?」ピョンピョン

王子「……ぜえはあ……や、野獣がここを登っている姿は、大した事ないように見えたけど……」フラフラ

王子「体のサイズからして違う事を忘れていました、彼との対比で、この斜面も小さく見えていた、のですね……」フラフラ

師匠「儂にもそれほどの斜面とは思えんのだが……それはともかく、手を貸そうか?」

王子「結構です……さっき拾った棒を…杖にしていますから……それに、この程度で……へこたれ……」ヒザガクガク

執事「末妹様は大丈夫ですか?」

末妹「私は平気、でも」チラ

次兄「ピ……ピクニックって…言ってたよねえ……登山とは、聞いていないわよ、奥様……」ヨロヨロ

末妹「二人とも、野獣様のご心配が当たっちゃった……」



そのころの野獣。

(野獣「指で『仮想の窓』を開く、と」シュパー)

(野獣「……此処に来てすぐの頃は、塀に囲まれた屋敷の敷地内しか見えなかったが」)

(野獣「この世界での力がまだ充分はなかったのだろう、日を重ねるごとに塀の外側の森の中も、遠くまで見えるようになった」)

(野獣「今日はもう森の境界線の様子も間違いなく見えそうだ。さて、あいつらは何処にいるやら」)

(野獣「お、いたいた。北東に向かっているか……」)

(野獣「…………あの斜面、菫花と次兄の体力ではやはりキツいようだなあ」フゥ)

(野獣「この二人に合わせて皆ゆっくりペースとは言え、末妹は元気で何より」)

(野獣「師匠も軽々と歩いている、あれで全く魔法を使っていないのだからなあ、相変わらず丈夫なかただ」)

(野獣「あ、菫花の足が縺れてよろけた、ああ、次兄にぶつかって、わああああ!?」)

(野獣「…………執事の支えと師匠の呪文が間に合った、危うく次兄も菫花も斜面から転げ落ちるところだった」ホッ)

(野獣「しっかりしてくれよ、本当に……」)




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