76:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:09:16.15 ID:pI+2U8Ob0
姉「あの頃のからたくさんの時間が流れたの」
男「……」
姉「変わらないものなんてない……いつか消えていくの」
77:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:10:30.68 ID:pI+2U8Ob0
姉「だけどね」
姉「形を変えてまた誰かの新しい思い出を作るの」
姉「私もそう」
78:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:11:12.82 ID:pI+2U8Ob0
姉「泣かないで……」
姉「今の私には……」
姉「……泣いてる弟くんを抱きしめることのできる腕がないの」
79:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:11:56.53 ID:pI+2U8Ob0
バスで来たそこまでの道のりを僕は歩いて駅まで戻った
辺りはすっかり暗くなってて
80:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:12:39.93 ID:pI+2U8Ob0
そしてまた数週間が過ぎた頃
それは起こった
81:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:13:28.64 ID:pI+2U8Ob0
男「画面が……つかない」
姉「どうしたの……? 弟くん……」
男「姉ちゃんが……見えない」
82:名無しNIPPER[sage]
2015/03/17(火) 00:13:37.10 ID:a0wJYBbBO
ふえぇ
83:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:14:38.78 ID:pI+2U8Ob0
僕と姉ちゃんを繋げるのはヘッドセットを使った会話とメールだけになった
姉ちゃんからは僕が見えているらしいけど
84:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:15:13.83 ID:pI+2U8Ob0
たぶんもう時間がない
その焦燥は僕を突き動かした
2年生の間に卒業に必要な単位をほぼ全て取得し
85:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:15:53.66 ID:pI+2U8Ob0
教授「やあ……天才少年」
男 「もうハタチ過ぎました」カタカタカタカタ
86:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:16:44.75 ID:pI+2U8Ob0
教授「君の研究内容をいくつか見せてもらったよ」
男 「そうですか」カタカタ
教授「率直に言うと……理解に苦しむ」
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