83:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:14:38.78 ID:pI+2U8Ob0
僕と姉ちゃんを繋げるのはヘッドセットを使った会話とメールだけになった
姉ちゃんからは僕が見えているらしいけど
84:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:15:13.83 ID:pI+2U8Ob0
たぶんもう時間がない
その焦燥は僕を突き動かした
2年生の間に卒業に必要な単位をほぼ全て取得し
85:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:15:53.66 ID:pI+2U8Ob0
教授「やあ……天才少年」
男 「もうハタチ過ぎました」カタカタカタカタ
86:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:16:44.75 ID:pI+2U8Ob0
教授「君の研究内容をいくつか見せてもらったよ」
男 「そうですか」カタカタ
教授「率直に言うと……理解に苦しむ」
87:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:17:35.46 ID:pI+2U8Ob0
教授「やっとこっちを見てくれたね……当たらずとも遠からず……というところかな?」
男 「残念ながら……もっと幼稚でオカルトめいたことですよ」
教授「君の書いた論文や研究内容をたくさんの科学者や企業が見たがっている……医療や福祉……環境……次世代エネルギー開発に量子コンピュータ……分野は様々だ」
88:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:18:15.89 ID:pI+2U8Ob0
教授「それを使って何かできないかな? 君にとってはオモチャみたいなものだろうけど」
男 「理屈をこねるのと実際に作るのとは全く違う行為ですから僕にはそれをオモチャとか言う資格はありません」
教授「正論だね」
89:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:19:29.35 ID:pI+2U8Ob0
教授「初耳だな……まあいいか……君が自分のことを話してくれるなんて珍しいし」
男 「本当にいいんですか」
教授「VRのことかい? 私的なことでも構わないさ」
90:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:20:22.07 ID:pI+2U8Ob0
教授 「システム一式はその企業から明日届くのだけど」
男 「ずいぶん早いですね」
教授 「あちらの研究員も同行してくれるそうだ……素敵な女性なんだがどうしても君に会いたいらしくてね」
91:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:20:56.55 ID:pI+2U8Ob0
機材が運び込まれた
開発にいったいどのくらいの金額がかかったのだろうか
92:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:21:44.09 ID:pI+2U8Ob0
着々と準備は進み
男「姉ちゃん!」
93:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 00:24:00.13 ID:pI+2U8Ob0
当日
VRシステムルームに入って全身にデバイスを装着する
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