248: ◆8XBv688BM7pK[saga]
2015/03/24(火) 22:29:34.65 ID:iXV5/DOiO
「そデスか……なら端末の通信履歴、見せて貰ってもよろしデスネ?」
すっかり失念していた。端末はなにもキャンディーを保管しておく機能しか無い訳ではない。それは今日はじめてついた機能であり、元々はマスコットや魔法の国との連絡に使われるモノであった。
249: ◆8XBv688BM7pK[saga]
2015/03/24(火) 22:30:18.60 ID:iXV5/DOiO
という事で武力行使に出たアルカであったが、これまた予想以上に苦戦を強いられていた。
アルカは自他共に認める戦闘のエキスパートである。しかし、それでもなおクレイスティアに押されている。
250: ◆8XBv688BM7pK[saga]
2015/03/24(火) 22:31:41.65 ID:iXV5/DOiO
だからと言ってトト本人を狙うのも難しい。現在トトは空中を駆け回るランランランに抱かれている。
ランランランはどんな場所でも走り回れる。地上はもちろん、空中でも海中でも海底でも、その気になれば大気圏を突破して真空の宇宙空間でさえ走り回れる。
251: ◆8XBv688BM7pK[saga]
2015/03/24(火) 22:33:27.98 ID:iXV5/DOiO
防御できない武器を持つ為に、鎧は元々頑丈にできていた。アルカ本人の瞬発力や反応速度も早い。アルカ本人を傷つけるのは難しい。
距離を取って相手が気を抜いている所に突きを入れる。フランベルジュはかなりリーチが長く、クレイスティアにまで届いた。
252: ◆8XBv688BM7pK[saga]
2015/03/24(火) 22:34:22.68 ID:iXV5/DOiO
もらった!フランベルジュを大きく振り上げる。多少無理な体勢になるが致し方あるまい。そう判断した。
しかし次の瞬間確信は霧散する。
253: ◆8XBv688BM7pK[saga]
2015/03/24(火) 22:34:51.24 ID:iXV5/DOiO
そして、二枚の扉は既に開いていた。大きく降ったフランベルジュも空振り、今度はアルカがバランスを崩した。
どっ、と背中に衝撃が走る。地上に降りたクレイスティアがアルカの背中を蹴ったようだ。
254: ◆8XBv688BM7pK[saga]
2015/03/24(火) 22:35:34.60 ID:iXV5/DOiO
【クルエル】
「〜♪」
255: ◆8XBv688BM7pK[saga]
2015/03/24(火) 22:36:47.38 ID:iXV5/DOiO
「良い匂い……」
大好きな匂い。甘くて豊潤で、野良犬やホームレスの物とは段違いに良い。
256: ◆8XBv688BM7pK[saga]
2015/03/24(火) 22:37:17.08 ID:iXV5/DOiO
【クロース】
目が覚めた時にはすべてのネズミが捉えられた後だった。
257: ◆8XBv688BM7pK[saga]
2015/03/24(火) 22:38:00.18 ID:iXV5/DOiO
しかし、クロースはすぐに違和感に気づいた。人数が少ない。
クロースの目の前で死んだウルフハートと行方知れずのマーブルの他に、後二人の魔法少女の姿が見えない。
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