372: ◆Og3LtLVi5H27[saga]
2015/04/14(火) 21:49:11.62 ID:4KD5syTpO
ジェラスは共に再試験を受けたライバルである帯奈都の頼みで、奈都の屋敷にいた。
今回行われる会合で、盗み聞きに来る不届き者がいないとも限らない。いればその場で始末するが、もしその曲者が奈都の屋敷までやって来たら、戦闘能力が低い奈都はやられてしまうかもしれない。
そんなときの為に、奈都はジェラスを屋敷に呼び寄せたのだ。
ジェラスは奈都に考えすぎだろうと言った。しかし、どうしてもと言うので、結局断れず引き受けてしまった。自分でもお人好しが過ぎると思っている。
そして奈都の屋敷が襲撃されたのが今から一時間前だ。まだ会合の途中であった筈の時間帯だった。
魔法少女の事情を知っている執事から案内を受け、奈都の自室に待機させてもらい、本を読んで時間を潰していた時に襲撃者はやって来た。怒号や悲鳴、物が壊れる音が一階の方から聞こえた。
奈都の部屋から飛び出し、階段を駆け下りて一階につくと、既に辺りには血の臭いが充満していた。
鼻をおさえ、最早悲鳴しか聞こえない大広間へと赴くと、そこには頭が半分ちぎれかかった執事の亡骸があった。それを踏みつけてニタニタと気持ち悪い笑みを浮かべていたのは、あの死神風の魔法少女だった。
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