458: ◆Og3LtLVi5H27[saga]
2015/06/28(日) 22:06:49.54 ID:5wrjNZ16O
と、ここであることに気づいた。人数が足りないのである。今ここにいるのはクロース含め七人。後二人、いや四人足りない。
と、思っていたらアナスタシアがドタドタと駆け込んできた。余りの慌てぶりに何かあったのかと問い詰めたが、アナスタシアは結局何も言わなかった。遅れた理由については、掃除など庶民のやること、高貴なアナスタシアのやることではない、とのことであった。
ふん、と鼻をならして一番隅に腰を下ろした。プリプリ怒ってはいるが何も言わずに腰を下ろしたのを見る限り、掃除した部屋は気に入ってくれたのだろう。
あとは桐条飛鳥と、行方不明のクルエルとジェラスの三名である。前者は兎も角、後者二人は来れるかどうか解らない。
「……ジェラスさんは、今日の試験にこれるのかな」
トトが不安げに言った。仲間の安否が心配なのだろう。
「きっと来てくれますよ。ジェラスは強いですからね」
励ますように言ったのは奈都だった。隣に腰を下ろし、トトに寄り添う。クロースには気休めにしか聞こえなかったが、トトは少し気が紛れたらしい。
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