488: ◆Og3LtLVi5H27[saga]
2015/07/14(火) 00:11:02.40 ID:M36iDffDO
来いと言ったのは自分だ。大人しく待つとする。
立ち止まって目を瞑ると、静寂が降りた。聞こえるのは風の音と生え放題の雑草が揺れる音、虫が奏でる音色くらいの者で、そこに不振な気配は何もなかった。
壁に寄りかかる。外で待っているよう指定したので、中に要る、何てことは無い筈だ。実際寄りかかった壁の向こうに魔法少女の気配はない。人の気配も、鬼の気配も。
うっすら目を開ける。満点の星空が地上を照らしていた。マーファの変身前の故郷はそこまで大きい町ではないので、都会のように星空が見えない訳ではないが、この廃村の方がずっと星は輝いている。
このまま静かに天体観測と洒落こみたい所であったが、今はテスト中である。あまりボンヤリしてはいけない。
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