過去ログ - 【Fate】カルナ「安価で聖杯戦争か。それもまた良し」
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983: ◆.thx41UQwK3a[saga]
2015/04/18(土) 11:35:49.94 ID:FYAQ6d3do
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魔術師としての血統は三代。そう、たったの三代だった。
だが、それでも魔術協会総本部『時計塔』に招聘されるまでに至ったのは、偏に血の滲む様な努力が有ったからだ。
そして、そんな僕が掲げる理論―――魔術回路の質や数が高名な魔術師に及ばずとも、術に対する深い理解、器用ささえ有れば、血という素質の差は埋め尽くせるというもの。

僕はその論理を、己に課してここまで来た。そして、その見聞を世界に認めさせるために時計塔に入門したのだ。
その、血筋と血統が全てと言える魔術の世界に於いては革命的とも言える、その論理はしかし誰にも理解されなかった。

それは何故か。時計塔に在籍する人間全てが俗人であり、時計塔の根本が腐敗しているから他ならない。
腐敗している物は、変えなければならない。自分が見る世界こそが、この世界の真理だと思い知らせなければならないのだ。

義憤に駆られている日々を過ごす内に、高名かつ血統も優れた唾棄すべき権威の体現者ロード・エルメロイが極東の地にて行われる魔術の競い合いに参加するという見聞を耳にした。

―――その戦いの名、『聖杯戦争』と言う。単純明快かつこれほど分かりやすく、己の才を論理を示せる戦いの場はない。僕は確信した。
そんな僕に、運命の女神は頷いたのだろう。エルメロイの元に届けられるはずの聖遺物が、何の間違いか自分の元に届いた。


興奮から、絶頂にも至る様な想いだった。熱が覚めぬ内に、直ぐに冬木の地へと飛んだ。
そして、今その聖遺物を寄る辺にサーヴァントを召喚する。喚んでしまえば、もう此方の勝ちは揺らぐまい。

それまでの間に紆余屈折有った物の、これから喚ばれる人物の巨大さの前には全てが霞む。
世界最古の蛇の脱皮した化石―――管財課の言葉が嘘でなければ、これで喚ばれるのは人類最古の王。

あらゆる英雄の頂点に君臨する男。負けるはずがない。悦のこもった笑みを漏らしながらも、召喚に必要な詠唱を紡いでいた。


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