10: ◆KalAsNXPcs[sage]
2015/03/18(水) 11:36:29.60 ID:GRfcXm90o
その時、そよと吹く風に桜の葉が揺れ、何かが紅くきらめいた。
さくらんぼの果実だった。
響はあの日と同じように採って口に含むと、
完熟の甘みの中に強靭な生命を感じた。
本当に自分は見届けることしかできないのか。
命を賭して使命を全うした艦娘に与えられたのは、本当に絶望だけなのか。
響は桜の木の上にどこまでも広がる、青い至純の空を見上げた。
16Res/5.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。