過去ログ - まこ「それ、もらってもええかのう?」久「自分のがあるでしょ」
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24: ◆FYW.3i5lks[saga]
2015/03/18(水) 19:33:33.82 ID:Az7vDE1k0

――――――

和「それでは、よろしくお願いします」

咲「お願いします……手加減なしですよ、先輩」

久「それはこっちの台詞……プラマイゼロなんてしたら許さないんだから! ……本気で来てよ?」

まこ「久、ここで負けたらカッコつかんぞ? ……もちろん、わしも本気でやらせてもらうがのう」

うちの1年生たちは……須賀くんはともかく、女子の三人はインターハイでもその実力を示したように、全国で戦えるだけの力を持っている

咲は言うまでもなく、化け物揃いの大将戦を勝ち抜いたし……和だって完璧なデジタル打ちで公式戦のほぼ全てを多少の差はあれどプラスの収支で乗りきっている

ふたりがこの部室を訪れたときからこれほどの実力を発揮できていたわけではない。 ふたりの才能が花開くきっかけを作ったのは自分だとも思っているし、それが自慢にもなると思っている

こうして、本気のこの子たちと相対するとちょっと身震いするほどのプレッシャーを感じるし、その力が恐ろしくもある

……だけど、私はこの子たちの先輩なんだから……負けるわけにはいかないという気持ちも強い

なんといっても私は清澄高校麻雀部部長、竹井久……この麻雀部をゼロから作りあげ、全国優勝に導いた天才プレイヤーなのだ。 高校最後の対局で後輩相手に無様をさらすわけにはいかない

咲「カン」

久「!」

咲「嶺上開花……責任払いです、先輩」

久「ええ……さすがね、咲」

大明槓からの嶺上開花で責任払い……咲の得意とする手だ

3900点を支払い、まこの親が流れる……咲は私を送り出すためにしっかり本気で来てくれるらしい。 是非ともその力を示して、来年以降の清澄の進退に関して安心させてもらいたいものだ

東二局は得意の悪待ちで和から直撃を取った

和「……なんですか、その待ちは」

久「私の悪待ち、知ってるでしょ?」

和「……別にいいですけど、私はもっと素直に打った方がいいと思いますけどね」

プイッと拗ねてそっぽを向く和はいつも通りかわいらしい……本当は、須賀くんや優希よりも一番子どもっぽいのは和なんじゃないかと思う。 ……まあ、私が言えたことじゃあないんだろうけど

和は、私のようなセオリー外の手を使う打ち手や、特別な牌の偏りを扱う雀士に弱い……と思う。 全国2回戦目の永水女子、薄墨さんとの対局なんかはヒヤヒヤしたしね……




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