過去ログ - まこ「それ、もらってもええかのう?」久「自分のがあるでしょ」
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9: ◆FYW.3i5lks[saga]
2015/03/18(水) 19:24:23.09 ID:Az7vDE1k0

本当に、よかった

最初の一年間をひとりぼっちで過ごした私にとっては、みんなと出会えたこと……それ自体がなけなしの奇跡だったものね

……結局欲が出て、インターハイで優勝するぞ! なーんて、みんなで特訓してみたり……もしそれで、たとえ優勝できなかったとしても……後悔せずに闘うことが、私をあの大会の場に連れていってくれたみんなへの恩返しなんだって、そう思っていた

まこ「……な、久」

久「んー? なぁに?」

まこ「わしも、すまんかったのう」

久「え? なにが?」

まこ「大会……わしのせいで、1年間余計に待たせてしまったじゃろ……?」

久「はぁ……だから、別にまこのせいじゃないって何度も言ったでしょ? 個人戦出なかったのは私が自分で選んだことなんだから……」

……やっぱりまこは随分と気にしていたらしい。 自分が来たから、私が大会に出れなかったって……

夏の県予選頃から、この話は何回も繰り返した気がする……あんたなら個人戦でも活躍できた、って私の力を認めてくれているのはうれしいんだけどね

久「それにさ、まこが来てくれたからこそ諦めないで待ってられたんだから……気にしなくていいのよ?」

まこ「それでも、2年生の時にインハイに出て活躍できとったら……実績がもっと出とったらプロに行く道だって……」

久「1年生の時に全国行けなかった時点で真っ直ぐプロ行こうなんて思ってないわよ。 もともと大学は出るつもりだったしね」

まこ「……ほうか?」

久「そうそう! それに、プロ行こうなんて思ってたら今年結果も出したしコネもあるし靖子になんとかこうとかしてもらって……」

まこ「汚いやっちゃな……まあ、わかったわ。 そこまで言うならもう言わんよ」

久「そうそう、気にしない気にしない……まこには、いろんなものをもらっちゃってるもの。 いろいろと余計なことは考えなくていいの!」

まこ「ん……そうじゃな。 あんたがそう言うんなら、そうするわ」




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